ボール
ボッチャでは、ジャックボールと呼ばれる白球を1個と、カラーボールと呼ばれる赤球・青球を各6個ずつ、合計13個のボールを使います。
公式の規定では、重量275±12g、周長270±8mmで、色は赤と青であることが定められています。
素材や中身についての明確な決まりはなく、試合前にチェックを受けてパスすれば自作のボールを使うことも可能です。
戦術に適した表面素材や硬さ・重さがあるため、6個のカラーボールをどんな組み合わせにするかも勝敗を決める重要な鍵になります。
レクレーションボッチャでは、手の小さな子どもや女性、握力の弱い高齢者用に、公式の規定よりも小さなボールを使うこともあるよ。
ジャックボール
最初に投げる「的」となる白ボール。
各チーム6球ずつ投げ終わった時点で、ジャックボールにより近い色のチームに得点が入る。
カラーボール
チームごとに赤ボール×6球、青ボール×6球を使い、コート上のジャックボールに近づけるように投げ合う。
コート
ここでは、ステアテック製フルサイズコートを例に各部名称を説明します。
ボッチャコートの長辺をサイドライン、投球側の短辺をスローイングライン、その反対側の短辺をエンドラインと言います。
スローイングラインより外側にスローイングボックスがあり、プレーヤーはこのボックスの中からボールを投げます。
レクレーションボッチャでの使用を前提としたステアテックのコートにはスローイングボックスはないんだ。その代わり、スローイングボックスを示すガイドラインが引かれているよ。
スローイングラインから後ろに2.5mの範囲までがスローイングボックスだけど、大抵の人はなるべく前の方で、スローイングラインギリギリの位置から投げるよね。
コートのV字ラインより手前はジャックボール無効エリアで、競技開始時の一投でこのエリア内に静止させてしまうと、ジャックボールの投球権利が対戦相手に移ります。
コート中央にはクロスと呼ばれる十字マークがあり、ジャックボールがコート外に出てしまった場合などにこの位置に戻されます。
レクレーションボッチャは、小さめのコートでも楽しめるよ!
公式サイズのコートは、バドミントンのコートとほぼ同じ大きさなんだ。
そんなに遠くまで投げるのって大変だよね。
小さめのコートならカフェや会議室などの狭い場所でも気軽にプレイできるし、コントロールの定まらない初心者や子ども、高齢者でも楽しくプレイできるよ。
審判用具
レフリーパドル
競技中、審判がスムーズに試合を進行するために使う道具が「パドル」です。
しゃもじのような形をしていて、表と裏で色が違います。審判は競技中、パドルを使って次に投げるボールの色を示します。また、競技終了時には、パドルに指を添えて各チームの得点を伝えます。
コンパス(キャリパー)
得点を計算する時などに、ジャックボールとカラーボールの距離を比較するために使う道具です。
ジャックボールから同じくらいの距離に赤ボールと青ボールがあった時、目視では判断がつきにくい場合にコンパスで距離を比較します。
メジャー
コンパスと同様に、得点を計算する時などに、目視では判断がつきにくい場合に使う道具です。
2つのボール間の距離が遠く、コンパスでは測定できない時にメジャーを使います。